1月20日カルマンリペア日記②

さて、取り外したデスビをばらしてみましょう。

もはやバラバラマンと化しています。

豆知識:バラバラマンとは、「ロボット8ちゃん」という1981年10月4日から1982年9月26日まで
フジテレビ系で放送された、ロボット特撮番組に登場する、アンパンマンでいうところのバイキンマン
的な、悪役である。「赤い夕陽のバラバラマン」という歌もある。


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まずはオレンジのキャップを外したところ。
本来ならローターという部品が入っているのですが、永井電子のUTI用の、違う形のローターが
入っています。
これがくるくる回って、点火のタイミングを計っています。


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上のローターを外して裏返してみたところ。
以前にショップでも指摘されていましたが、真円であるはずのローターが、若干ゆがんでいます。
といっても、これは大した悪影響は無いと思われます。


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ローターを外した後の本体上部。
ごちゃっとしてますが、奥の方にポイントなどが見えます。


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本体の脇についているコンデンサ。これも真っ黒になってます。
これは・・・調べ方が判らないのですが、おそらく大丈夫でしょう。


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配線を通している穴のゴムブッシュが割れてしまっています。
もはや弾力は無く、古い輪ゴムのようにボロボロとくずれてしまいます。


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UTIのセンサーを外します。
ようやくポイントが外せそうになってきました。


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ポイントを外したところ。この配線も固くなってしまっています・・・


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ポイントが外せました。
ようやくバキューム進角のダイアフラムが外せそうです。


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外したダイアフラム。
これが怪しい。


まずはガシガシと洗ってみます。


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・・・元々は黒じゃなかったのか?


と、きれいになったところで、ダイアフラムのチェック。

ダイアフラムは中にゴムのシート?とバネが入っており、写真の黒いパイプから空気が吸い出される
ことによって、中のゴムシートが負圧でたわみ、裏側に出ているロッドを動かします。

この、中のゴムが破れていたりすると、パイプから空気を吸われても穴から空気が漏れてしまい、
ロッドが動かず、ダイアフラムとしての役目を果たしません。

そこで、パイプにホースをつなぎ、息を吹き込んで空気が漏れないか試してみます。

すか~・・・すか~・・・


・・・思いっきり漏れています。

やはり予想通り、ダイアフラムが壊れていました。
これでは進角調整がされず、点火タイミングが狂ってしまいます。

加速時のもたつきの原因はここにあったのだと思われます。

車両購入時には気にならなかったので、元々劣化していたゴムが、走行している間に破れて
しまったのかもしれません。


これでひとまず原因と思われる箇所は特定できたのですが、せっかくなので?さらに
ばらしてみましょう。


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ポイントが固定されていたプレートを外し・・・


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ようやく底が見えてきました。
中に見えるごちゃごちゃしたのは、遠心力で進角を調整するためのオモリとカムですが、
さびついているようで、動きが渋いです。
これも不調の原因の一つかも。


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本体を洗ってみたところ、銀色のボディーが・・・
これも黒いのは全部汚れだったのですね・・・


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ぐは、ようやくここまでばらしました。
左にある汚い液体は、デスビについていた汚れです・・・こりゃひどい・・・


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そして本体を洗っているときに出てきたコレ・・・
マニュアルで調べてみると、「繊維ワッシャー」なる、樹脂製のワッシャーです。
劣化して割れてしまっていたようです。

これも動きが渋かった原因の一つかも・・・


結論:とりあえず、デスビはあちこち壊れていた。
そのため進角調整がうまくいかず、加速時に点火タイミングがずれてもたついていたと思われる。


っていうか、ここまでばらさなくても、怪しいと思ったダイアフラムのチェックだけすれば、あっという間に終わったんじゃ・・・


新しいデスビ、注文しとこっと・・・


おわり