3月5日 カルマンリペア日記:ヘッドライトヂゴク

先日届いた反射板。

カルマンではややレアなEUR仕様ヘッドライトの反射板なんです。
入手先はとあるマニアのお方(笑

反射板のメッキを布で拭いたら禿げてしまったので、再メッキしてもらってたんです。
それが届きました。


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トリプルクロームでビカビカです。
全面にメッキがかかってしまうのでVW印などは消えてしまいましたが、今後錆びないであろうことを
考えて目を瞑りました。


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そしてこれは反射板が収まる筒。
片方はこのようにちょっと錆びてますね・・・


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内側にもサビが。
この部分が下になるからでしょうか。
合わせ目に沿ってサビが進行しています。


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↑の筒を固定するクリップも(わかりにくいですが)いくつかは黒く錆びてしまっています。



そこでずいぶんと眠らせておいた?必殺アイテムの登場です。



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花咲かG サビとり


ご存知の方も多いかと思いますが、お手軽強力サビ取りケミカルです。
お手軽な上に無害だそうで、錆びたパーツを漬け込んでおいて、サビが落ちたら水で洗い流すだけ。

・・・もう何年も前にバイクのメンテ用に買った奴だけど、まだ使えるかな・・・


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その辺にあったペットボトルをぶった切ってクリップを漬けておきます。

この時、化学反応を促進させるため、花咲かGを温めてやるとより効果的です。

写真は忘れましたが、この即席容器ごと湯を張った鍋において、湯が沸騰しない程度の弱火で
置いておきます。

若干臭いですが、無害という言葉を信じましょう。

錆びている部分から泡がジュワジュワと湧いてきます。


そして・・・


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40分ほど漬け込んでおいたクリップ。
これまた分かりにくいですが、きれいにサビは落ちています。


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同様に漬けておいた筒の方。
これは判りやすいと思います。

ワイヤーブラシでこすったりペーパーかけたりは一切しておりません!
改めて、すげー!

このあと地金がむき出しになった部分に塗装などしておけば完璧でしょう!


なんでもかんでもサビの上からPORで塗り固めているそこのあなた!是非お試しあれ!(笑)

って、まだ売ってるのかな・・・



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気分を良くして、組立に取り掛かります。
これはレンズ。
ちゃんと左側通行用です。この辺がレアなようです。

今付いている洗濯板のようなヘッドライトとは違うこの丸いふくらみに萌え~~(爆)


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レンズのシールは・・・ちょっと汚いけど破れも穴もないから再利用しようっと。


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こんな感じで組み付けるんだな、と仮組しながら確認していると・・・



大変なことに気が付いてしまいました!



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この筒に反射板を固定する個所は3ヶ所。
矢印の部分です。

左上がレンズの上側。左下と右のU字型の切れ込み部分は光軸調整のネジが付いています。




で、何に気付いてしまったかというと・・・




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・・・反射板の方は固定箇所が4ヶ所あるし!!!・・・

赤矢印のところに穴が開いておりまする・・・

ということはこれは・・・

この反射板は・・・

別のものからの流用品?!


・・・orz

・・・

・・・

・・・まぁそんなこともあるさね・・・



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こうなったら意地でも取り付けてやります。

この反射板固定用の穴には、手前に写っているようなゴムのブッシュ(チューブ)が必要なんですが、
付いていたものは硬化してしまって、元の穴に収まりそうにありませぬ・・・



そこで・・・



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ハンズで買ってきた2本のゴムチューブ。

外形9mm内径6mmのチューブに、外形6mm内径4mmのゴムチューブを差し込んで代用品としました。

なぜこんなことをするかというと、元々付いていたブッシュは、外形9mm?に対し、内径が3mmぐらいと肉厚なチューブだったからです。

こんなチューブはハンズには売っておらず、かといって外形9mm内径6mmのチューブだと肉薄のため軟らかすぎて、反射板をしっかり固定できそうになかったからです。

・・・と、こんな知恵まで絞ったのに、取り付けあきらめるわけにはいきませんからね!(爆)


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で、無理やり取り付けた完成図。

緑矢印のところを光軸調整ネジに合わせて取り付け。
赤矢印のところはネジとチューブの位置が合わないのでネジ不使用(笑)

黄色矢印の所も本来の位置とは違うため、チューブの弾力のみで固定。

・・・光軸調整も完全には機能しないし、本来の取り付け位置よりもレンズ寄りに押し込まれた形になってしまっていますが、これが限界です・・・

チューブ取り付け用の穴を新たに開ける気力もなく・・・



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あとでネットで検索してみました。

やはり3点で固定するのが正しいようです・・・


泣けるねぇ?!(笑)