あの頃のオレPartⅤ-その2-
ようやく坂道を抜け出し、休憩を入れる。
朝早く出てきたにもかかわらず、すでに昼近くになってしまっている。
(この坂でこんなにきついんだから、箱根ルートだったら・・・)
などと思いながら、ちょっと早めの飯を食う。
ここからは平坦な道だ。
ペケペケと軽い音を響かせて、原チャリはひたすら走る。
都市部から出たら大きな道路は楽だろうと思っていたが、これが大間違いだった。
砂利を満載したダンプや長距離トラックが、ゴーゴーと爆音を立てて追い越してゆく。
小さな原チャリはそのたびに吸い込まれそうになる。
かなり怖い。
しばらく走っていると、バイパスに出くわした。
近道っぽいので進んでみると、料金所が見えてきた。
どうやら有料道路らしい。
原付は・・・値段表に無い。
(一番安いのでいいのかな?とりあえずおっちゃん聞いてみよう)
「にいちゃん、これ何cc?」
「50ですけど」
「50はここ通れないよ。小型から」
「えっ?マジですか?どうしよう・・・」
「ん~引き返せないしな~。わかった、いいから行きな!」
「いいんですか!?」
「見た目はスクーターじゃないからわからんだろ。仕方ないからいいよ」
「ありがとうございます!」
こうして、おっちゃんの好意により、こっそりバイパスを走らせてもらうことに。
ありがとう!おっちゃん!
おっちゃんへの感謝を胸に、50ccとバレないよう、ちょっとスピードを上げて走る。
幸い車どおりは少なく、警察に出くわすことも無かった。
バイパスを抜けしばらく走ると、あたりがだんだん暗くなってきた。
冬なので日が暮れるのも早い。
まだ全行程の半分も来てないのに・・・
あせりながらも、飛ばすと寒いので飛ばせない。
ペケペケとひた走る。
街まではまだ距離がありそうだ・・・
つづく・・・
朝早く出てきたにもかかわらず、すでに昼近くになってしまっている。
(この坂でこんなにきついんだから、箱根ルートだったら・・・)
などと思いながら、ちょっと早めの飯を食う。
ここからは平坦な道だ。
ペケペケと軽い音を響かせて、原チャリはひたすら走る。
都市部から出たら大きな道路は楽だろうと思っていたが、これが大間違いだった。
砂利を満載したダンプや長距離トラックが、ゴーゴーと爆音を立てて追い越してゆく。
小さな原チャリはそのたびに吸い込まれそうになる。
かなり怖い。
しばらく走っていると、バイパスに出くわした。
近道っぽいので進んでみると、料金所が見えてきた。
どうやら有料道路らしい。
原付は・・・値段表に無い。
(一番安いのでいいのかな?とりあえずおっちゃん聞いてみよう)
「にいちゃん、これ何cc?」
「50ですけど」
「50はここ通れないよ。小型から」
「えっ?マジですか?どうしよう・・・」
「ん~引き返せないしな~。わかった、いいから行きな!」
「いいんですか!?」
「見た目はスクーターじゃないからわからんだろ。仕方ないからいいよ」
「ありがとうございます!」
こうして、おっちゃんの好意により、こっそりバイパスを走らせてもらうことに。
ありがとう!おっちゃん!
おっちゃんへの感謝を胸に、50ccとバレないよう、ちょっとスピードを上げて走る。
幸い車どおりは少なく、警察に出くわすことも無かった。
バイパスを抜けしばらく走ると、あたりがだんだん暗くなってきた。
冬なので日が暮れるのも早い。
まだ全行程の半分も来てないのに・・・
あせりながらも、飛ばすと寒いので飛ばせない。
ペケペケとひた走る。
街まではまだ距離がありそうだ・・・
つづく・・・